“三日分の弁当説”は正しいのでしょうか?!



こうたろうの呼吸がなぜ止まったのか、

事故を起こした産科医師は、

「原因はわからない」、から「乳幼児突然死症候群(SIDS)」と言いました。




こうたろうの事故が報道(2010年2月〜4月)されて、 久保田医師の学説が報道(2010年5〜6月)されても、

事故を起こした病院側の言い分は変わりませんでした。




2010年11月、「母子保健情報 62号」に、久保田医師と同様の意見が発表されています。

低血糖による脳障害の予防

それでも、産科医師の「乳幼児突然死症候群」という言い分は変わりませんでしたが、

2010年12月3日、 カンガルーケアの事前説明をしなかった事、

カンガルーケア中に人的・機器的観察をしなかった事
の非を認め、

示談が成立しました。

参照: 「ははのくのう 32.説明会」




2010年12月号「周産期医学」にも、久保田医師と同様の意見が発表されています。

新生児管理の基礎知識

しかし、医療界は依然、 「カンガルーケアとの因果関係がない」、

「呼吸停止はカンガルーケアをしてもしていなくても、起こっていたのではないか?」


と主張していました。




2011年、カンガルーケア中の児の呼吸停止事例が相次いで報道され、

「カンガルーケアや完全母乳等による低酸素脳症被害者の会」 が立ち上がると

2012年1月、やっと、日本産婦人科医会幹事が、

「カンガルーケアは安全指針守れる施設のみ行うべき」

との考えを示しましたが、

これでは、赤ちゃんの呼吸停止を未然に防ぐことができない事は明らかではないでしょうか?

 


「カンガルーケアをするしないにかかわらず、

正常と思われた新生児が急変する可能性は常にある」と、

産科医師・新生児科医師・助産師にとっては当たり前のことを今更ながら主張し、

「カンガルーケア」に対して腫れ物に触るような扱いと私には見えます。




この頃になって、

マスコミもカンガルーケアや完全母乳等の事故について取り上げてくださるようになると、

今度は、「カンガルーケア」が誤解されている として、

2012年10月17日 日本周産期・新生児医学会など8つもの団体総出で、

厚生労働省に名称変更の要望書を提出され、

その結果、

カンガルーケアは“早期母子接触” と名称を変えて、続行されています。




なぜ、“生まれた直後の赤ちゃんは体調が急変しやすい” ことが分かっているのに、

モニターをつけてまで、カンガルーケアをしなくてはならないのでしょうか?

急変の症状が出た時では、既に遅いのではないでしょうか?




問題はカンガルーケアではなくて、

なぜ、元気に生まれた赤ちゃんが急変するか?!ではないのでしょうか?




久保田医師は、「カンガルーケアが悪いとは言っていない」

と仰っています。

参照: 「ははのくのう 8.なぜ久保田医師の学説は認められないのでしょうか?」

完全母乳にこだわり、母乳の出をよくするためにと、

生後30分以内に、赤ちゃんにとって寒い分娩室で、お母さんの出ないおっぱいを吸わせ、

糖水も人工ミルクも与えないから、

(所謂これが厚生労働省が推奨する完全母乳育児のための早期母子接触ということでしょうか?)

赤ちゃんが低体温や低血糖になってチアノーゼが出たり、黄疸になったり、

嘔吐したり、体重が減少したり、そして呼吸停止すると言われているのです。





かたや、今の日本の医学では、

新生児の低体温や嘔吐、黄疸、体重減少は生理的なものであると定めているそうです。

”赤ちゃんは三日分の弁当と水筒を持って生まれてくる” から

赤ちゃんにチアノーゼが出たり、黄疸になったり、嘔吐したり、体重が減少しても、

自力で回復する赤ちゃんの方が多いので、

それは、生理現象なのだそうです。




みなさん、どう思われますか?




こうたろうを妊娠したとき、母子手帳と一緒に

市役所から頂いた“赤ちゃんのガイドブック(医科大学小児科学教室教授監修)”にも

「生後2,3日目に新生児黄疸という生理現象があります」

と、はっきりと書いてあります。

出産後、産科医院から頂いた冊子にも 生理的体重減少 と書かれています。

また、こうたろうが入院していた市民病院の小児科病棟に置かれていた冊子にも、

「赤ちゃんは三日分の弁当と水筒を持って生まれてくる」

と書いてありました。




今は、どうなんでしょうか?

いつのまにか、その言葉はなくなっているのでしょうか?

今でも、記載されているのでしょうか?

そもそも、いつから“生理的現象”と言われるようになったのでしょうか?





こうたろうは、四肢末梢チアノーゼが出ても、

「こういうお子様もいるので、大丈夫」とほったらかされ、

自力で回復できずに呼吸停止し、

心肺蘇生していただきましたが、

1年2ヶ月で亡くなりました。

三日分の弁当と水筒を持っていたとは到底思えません。

こうたろうのような赤ちゃんは、 5万出生に1例、

呼吸停止に至らずも何らかの状態の変化は、 1万出生に1.5例、確認されているそうです。




それが分かっているのに、

なぜ、未然に防ぐ対策をとっていただけないのでしょうか?

なぜ、赤ちゃんはチアノーゼが出るまで、寒さに耐えなければならないのでしょうか?

なぜ、赤ちゃんは黄疸が出るまで、何の栄養も与えられないのでしょうか?





みなさん、

医療界が守ろうとしているものは、何に見えますか?