示談成立までの歩み その16 「助産師の妊娠」




2011年5月21日 

やっと産科医院側の弁護士が助産師と打ち合わせをしたということで、

再び弁護士事務所に打ち合わせに行きました。



前述しておりますように、産科医院側の弁護士は助産師に対して代理権がなく、

強制力が無いのが、謝罪の件が進まない理由のように聞かされておりましたが、



最初に、助産師は「母親と共に謝罪する」と言っている

ということを弁護士さんから聞かされました。

そして弁護士さんも何と言っていいのかと、言葉を選びながら、

助産師が妊娠していたことを告げられたのです。



私達は絶句し、何分間も声が出ませんでした。





そして夫がポツリと「本当にうつ病だったんですか?」と声を出しました。





私はもう平静では居られませんでした。

弁護士さんの前でしたけれど、号泣し、何を言ったのかもあまり覚えていません。





私達は弁護士さんの言葉を信じていました。

だから待ったのです。

でも、もう限界でした。

助産師に形だけでもいいからとにかく謝罪させて、

浩太郎の事故にけりをつけ、前に進みたかった。

私達は私達の人生を歩きたかったのです。



それから少し、私が落ち着くのを待って、弁護士さんが口を開かれました。



助産師の受診記録を信じていたのは、弁護士さんも同じでした。



私達の弁護士さんも、助産師の妊娠については、

つい先日、相手側の弁護士から聞かされた、

相手側の弁護士はもっと前に知っていたようですが、

言い出すことができなかった、と。





昨年8月に眠れないことを理由に心療内科を受診し、

自宅療養が必要と産科医院を休職し、

その受診記録を提示して「説明会」への出席を免れようとしたくせに、

子どもをつくっていました。出産予定日は7月上旬。

もちろんその時点で独身です。その後、結婚したそうです。

花嫁衣裳を着て、結婚式・披露宴を挙げています。

結婚式は2月11日 

「抑うつ、不眠、不安で自宅療養が必要」という受診記録と

何ら変わらない診断書を提出してきたのは、1月下旬です。





結婚式は挙げれても、謝罪はできない状態だったのでしょうか?





医療従事者のみなさん

これが、医療従事者の方々が言われる、

医療の発展の為に、“医療事故の当事者の責任を追及しない”結果です。



産科医院の院長、師長でさえも

助産師が自らの不注意で浩太郎を植物人間状態にしてしまったことへの

呵責から体調を崩したと思っていたと思います。

まさか助産師が妊娠していたなどとは夢にも思っていなかったでしょう。





弁護士さんは

このまま助産師が返答を先延ばしにするのであれば、

刑事告訴をした方が、私達のためにはいいのではないか?

と思っていたとも打ち明けられました。





私達はその場で助産師の謝罪をどうするか決めることができずに、

一旦、家に帰りました。



家に帰って、夫と話していて、理性を取り戻し、

助産師は、何が悪かったのかさえも理解できる能力も

無い程度の人間なのだと思うことにしました。





産科医院の他の助産師や看護師、勤務医が院長を責めたのと同様、

“看護師・助産師の責任は管理責任者である院長にある”

その言葉通りにしか理解できないのだと思います。

(参照 示談成立までの歩み その7)





自分の犯した罪の重さも理解することもできないで、

最初から謝罪する気など毛頭なく、

示談書にサインすることで、彼女の中では終わったことなのでしょう。

案ずるのは自分の身だけで、浩太郎に対する呵責など微塵も感じられません。





問題だったは、人の命に対してこの程度の責任感しかない助産師に、

母子の命が牛耳られているということでした。







これは、決してこの産科医院だけが特別なのではありません。

産科医師は、助産師のこのような実態を知っていても、

自分の身を守るために事故を公表しませんから、

助産師の劣悪さは改善されません。





事故が繰り返されてきた原因はそこにあるのではないでしょうか?



誰も、自分の子どもが被害に遭わなければ、

事の重大さがわからないのでしょうか?



自分の子どもが被害に遭ってもなお、

まだ自分の身が惜しくて、

事故を闇に葬るのでしょうか?



このままでいいのでしょうか?

このまま、こんな無責任な助産師達に

母子の命を預けたままの体制でいいのでしょうか?