示談成立までの歩み その15 「再びさらなる事故」




2011年4月7日

浩太郎の七七日忌が明け、弁護士事務所へ行くと、

「損害賠償請求書」を提示されました。

その時、弁護士の先生がこれまでのことをいろいろと打ち明けてくださり、

医師が非を認めていても示談とならないケースが多いことや、

被害者が死亡した場合には損害額が減額される理由などを教えていただき、

「29.示談成立までの歩み 法の下の平等?」を書き上げました。







5月13日 九州医療センターで被害に遭われた方が提訴の記者会見を行ないました。



福岡の1歳女児「経過観察怠る」 両親、病院側を提訴




被害に遭われたのは浩太郎の事故前の2009年11月20日で、

2010年5月29日 rkb福岡放送の番組





『胸の上の悲劇〜カンガルーケアの功罪〜』



をご覧になって、テレビ局へお問い合わせになり、久保田医師へ辿り着かれたのです。



その後、前述しております、2010年9月6日、

カンガルーケア医療問題経験交流会の後(参照 26.示談成立までの歩み その6)

九州医療センターに証拠保全を行い、弁護士を通じて交渉を続けてこられましたが、

病院側が全く非を認めないので、提訴となりました。



被害者の方から、記者会見の日は事前に知らされておりましたので、

私達は、長崎のテレビ局、新聞社にも報道してくださるようにお願いしました。

新聞は大小の差はあれ長崎の紙面でも取り上げていただきましたが、

テレビ局は残念ながら叶わず、rkb福岡放送のみでした。



すると、なんと! なんと! 次の日、

その提訴の報道をご覧になって、

ご自分も被害にあったと連絡してこられた方がおられたのです。

事故に遭われたのは今年(2011年)2月





「あーーーーーーーーーっ!」

と私は泣き叫んでしまいました。

気が狂ってしまいそうでした。



なぜ、同じ事故がくり返されるのでしょうか?



2010年2月から、私達は浩太郎の事故を報道してもらっていますが、

その報道の後、あるいはもっと以前から、産科医の方々の中には、

出産・出産直後の母子の危険性についてはとうにご承知で、

ご自分の管理下では、自然分娩にも固執せず、

カンガルーケアも完全母乳も母子同室も行なわず、

母子の命を守ってくださっている方はたくさんいらっしゃるようです。



ですが、一方で、

これだけ被害が拡大していることを認識されながら、

ご自分達の保身からか、傍観者と化し、

赤ちゃんが見殺しにされていく…。



こんな日本の医療体制が正しいのでしょうか?



私は医療界に対するとてつもない恐怖と自分の非力さに打ちひしがれました。