さらなる事故




中間示談書の調印、説明会が終わったということで、

予ねてから取材をしてくださっている産経新聞の記者の方が、

2010年12月26日 取材に来てくださいました。



この記者の方は当初からとても親身になって取材してくださっていて、

なんとかカンガルーケアについて見直おしてもらおうと、

HPに掲載しています
「自然」すなわち「安全」か? を書いてくださった方です。





示談成立の記事は暮れも押し迫った12月29日にインターネットで配信され、

翌朝刊に掲載されました。 カンガルーケア中の事故で示談

またrkb福岡放送が北部九州のみですが、

12月31日午前7時に1時間の特別番組を放送してくださったこともあって、

たくさんの方々から、HPのらくがき帳やメールで応援や共感の言葉を頂き、

私達は感謝の気持ちでいっぱいでした。





ほんの少しずつではあっても、

カンガルーケア中の事故が世の中に広まり、

産科医や助産師の方々も母子の管理体制を

見直してくださるだろうと思っていた矢先に、

年が明けて、2011年1月3日

また私達と同じ事故が起こったとHPのらくがき帳に書き込みがありました。





私はその書き込みを見た途端、悲鳴をあげ、泣き崩れてしまいました。

夫は言葉を失っていました。





何のために報道してもらったのか!

何のために、苦しくて辛い中、泣きながら、

取材を受け、書き綴ってきたのか!

私は絶望感に苛まれ、何にも手につかなくなってしまいました。





やっと浩太郎の前でも泣かないようになっていたのに、

浩太郎の前に行くと、涙が流れて仕方ありませんでした。

また浩太郎と同じように赤ちゃんが被害に遭ったことが

辛くて、苦しくて…、





そんな私を心配して、浩太郎担当の看護師さんが声をかけてくださいました。

私がまた同じ事故が起こったことを明かすと、

「何でも言ってくださいね、聞いてあげることしかできないけど…。」

と言って下さいましたが、





私は、医師も助産師も看護師も、

浩太郎のことを乳幼児突然死症候群としか思っていないんだ!

事故を起こした産科医院の管理体制が悪かった、気の毒に…、

としか思っていないんだ!と余計に辛くなり、

浩太郎の目の前で診療をしている

医師や看護師が恐ろしくてたまりませんでした。

ご自分達の診療を見直そうとしない姿勢が恐ろしくてたまらなかったのです。





この医師や看護師は違うと思いながらも、

医療従事者に対する不信感が消えることはありません。





この時の思いを私は久保田医師にメールでお伝えしました。





『今でも、人的・機器的監視もなく、

カンガルーケアが行われているのでしょうか?!

それとも医師も助産師も、医療従事者による監視をしていたから、

モニターをつけていたから、

その赤ちゃんの危険因子だとでも言うつもりでしょうか!?

HPの「らくがき帳」の書き込みにもありましたが、

これはカンガルーケアを推奨する医師・助産師による

「殺人行為」と言ってもいいのではないでしょうか!?

事故の報道があったにもかかわらず、呼吸停止に至らせたのですから、

「殺人行為」と言っても過言ではないと思います。

それほど私は怒りを感じております。』





久保田医師はこの1月5日の夕方、 かねてからお話をされていた公明党の秋野公造議員と面談され、

これまでの経緯と私達のHP、そしてこのメールもお見せになられ、

一刻も早い対策をとっていただくようお願いしてくださいました。





そして2月10日、
質問主意書 に至ったのです。





テレビ局各社が全国放送してくれていたら、

新聞各社が全国紙に載せてくれていたら、

医師や助産師がご自分達の診療に疑問を持ってくれていたら、

二度と同じ事故が起こることはなかったのではないか?

そんな思いにかられ、 「10.公表について」 を書き上げ、

1月下旬に掲載しました。





身近な医師や看護師に対する不信感も掲載したかったけれど、

浩太郎が市民病院にお世話になっている以上、

諦めるしかありませんでした。



その頃、久保田医師から、

新生児科医師の論文が発表されたことを教えてもらい、

その論文と同時に 「11.未だ原因はわからないのでしょうか?」

2月上旬には掲載いたしました。





久保田医師は2011年1月16日 福岡産科婦人科学会において、 

「カンガルーケア中の心肺停止の原因は低体温症か?」

というタイトルで発表されています。





これまで、新生児科医師や助産師に向けて学会発表されてこられましたが、

何時も新生児科の医師や助産師達から猛攻撃に遭われていたそうです。

産科婦人科学会で発表されたのは、今回が初めてで、

会場からの質問もなく、しんと静まり返り、

反論する方はどなたもいらっしゃらなかったそうです。



さらなる被害者の方は、弁護士に相談され、提訴されました。