夜勤体制について
私は出産予定日前日の午前10時の段階で
病院に電話連絡を入れていますし、
午後1時には陣痛が10分間隔になったので、
病院に今から行くと連絡をしています。
その時点で分娩が夜間になることは十分予測できたはずですが、
助産師1名、看護師1名の夜勤体制のままでした。
昼間であれば、周りにたくさんの助産師や看護師がいるので、
私の問いかけに対して、誰かが応対してくれて、
今回の事故は防ぐことはできたはずだ!
と夫が問い詰めましたが、病院側は
「分娩は原則助産師1名で行う」ので問題はない、と言うのです。
私の場合、今までの検診から私自身も胎児も何も問題はなかったから、
特に人員を増やさなかったと。
でも、これって何かおかしくないでしょうか?
通常の夜間には、助産師1名と看護師1名で
入院中の何人もの母親と赤ちゃんを看護します。
分娩が入れば、分娩に助産師1名が対応するので、
入院中の母親と赤ちゃんは残りの看護師1名で対応することになります。
当然、手薄になるわけです。
逆もしかり、
事実、助産師は別の母子の授乳の世話に私の元を離れたみたいですから。
通常、夜間や休日に病院にかかれば、時間外手当を徴収されます。
ですが救急病院などは即座に血液検査等の結果も出るし、
それなりの対応をしてもらえるので納得できます。
出産も「土日や夜中には産気づくな!」なんて、よく言われますよね?
当然、時間外手当を要求されるからです。
しかし、時間外手当を支払うにもかかわらず、
それに見合った対応をしてもらえない、
これは明らかに違法ではないのですか?
産科医院側は国の保険制度や患者側から時間外手当を徴収するにもかかわらず、
増員しないのですから、人件費を着服していることになります。
入院中の母親と赤ちゃんにしても、何もなかったからいいようなものの、
もしも何かあったら、到底看護師1名では対応できません。
賠償責任審査委員会は病院側に「有責」と結果を下しましたが、
何がどう有責なのか、私達被害者には一切知らされませんでした。
夜間体制のままだったことが、有責なのかどうか、私達にはわかりません。
果たして、病院側には知らされているのかどうか・・・?
この産科医院だけではなく、今の産科医療の体制が、
不正までしないと経営が難しいのなら、
なぜ、事故が起こったことをあからさまにして、
国に体制を変えてくれるように陳情しないのでしょうか?
明らかに母子が命の危険にさらされているのに、
当の産科医院も日本医師会も
「分娩は原則助産師1名で行う」ので問題はない、
ですませられるのでしょうか?
医療従事者は患者の命よりも
自分達の利権を守ることの方が大事なように受けとれます。
カンガルーケアの事故報道から見えてきたこと REBORNより引用 の中に
赤ちゃんは「母親の付属物」という記述があります。
国が40年以上前にとった対策があるが、40年前からほとんど進んでいないのが実情 と
40年以上前から問題視されているのなら、
なぜ、医療従事者側から体制を変えてくれと申し出ないのですか?
体制に不備があるのなら、言い訳をするだけでなく、
なぜそれを変えようと努力しないのですか?
何年も前の私達と同じ事故は、助産師が別の分娩のために、
その場を離れた間に起きています。
カンガルーケア中の事故だけでなく、
産科医療現場では様々な事故が起きているのでしょう?
なぜ、体制の不備を指摘するだけで終わるのですか?
被害に遭った者たちは“天命”で片付けられ、
40年間、そして今後も増え続けるのでしょうか?
その場を離れた助産師や対応できない医師を守るために、
その個人を糾弾せず、体制の不備を言い訳するだけでは、
事故の再発は防げません。
私には、医療事故を起した病院や医師、助産師を
医療従事者同士でかばい合うからだと思えてならないのです。
こういう事故があった、だから変えなければいけないのだと訴えれば、
行政も動くでしょう。
事故を隠すから、説得力がないのではないですか?
そのことに問題があるのだと、
なぜ医療従事者は気付かないのでしょうか?
これも上記と同じ引用ですが、
こうした環境は、誰かが上から与えてくれるものではない。
米国の今日の態勢は、新生児NPによる
行政への強い働きかけがあったから実現したのだという とあります。
被害にあった者達が立ち上がらないと
行政も医療従事者も動かないという社会はおかしいのではないでしょうか?
正直、私達もこのような事故に遭うまで、
医療現場の内情を知りませんでした。
カンガルーケア中の被害はもとより、世の中には
医療事故で苦しい思いをしている人がたくさんいるのだということを
浩太郎から教えられたようなものです。
悲しい事故に遭った、気の毒な人たちですませないでほしいのです。
明日はわが身とならない保証はどこにもありません。
もちろん医療従事者もです。