出産施設について
浩太郎の事故がきっかけで、
出産時にも助産院や産科医院、大学病院などの大きな病院、
出産を扱う全ての施設で事故が起こっていることを知りました。
しかも、赤ちゃんが死産、
あるいは蘇生して辛うじて命をとりとめても、
6ヶ月未満で死亡した場合には、
赤ちゃんは「母親の付属物」との認識ですから、
人として扱われず、
ほとんど公になっていないのが実情のようです。
「母親の付属物」についての記述
●日本の赤ちゃんは、入院患者として認められていない
●恐ろしい医者の本音
私の住んでいる長崎では、
まだ産科医院が足りないということはないようですが、
前述の乳児が足の指3本を失った事故についての
インターネットでの書き込みを見ていると、
都会の方では、産科をとりやめる病院が後をたたず、
逆に助産院で出産せざるを得ない状況があるようです。
そもそも“お産は危険だった”
それを安全なものにしてきてくださったのは、
日本の医療体制、産科医の方々のご尽力と思います。
それが今、先人の知恵を軽視し、自然への回帰を良しとして、
とんでもない方向に向かっている。
それを危惧され、2008年に教育講演をなさっている医師がおられます。
「日本のお産は安全ではない」
私が納得いかないのは、
事故が起こったことを公にすると、
自然分娩やカンガルーケアを
あたかも妊婦自らが希望しているように非難されることです。
マタニティ雑誌だろうと、
助産師、医師からの言葉であろうと、
インターネットや新聞・雑誌など一般社会に
公開されている情報からしか
妊婦は情報を知り得ません。
助産師や産科医、新生児科医師が事故を公表しないのですから、
一般市民はカンガルーケアや自然分娩にリスクがあるなどと
知れるはずもないのです。
助産院で産むのも、個人の産科医院で産むのも、
大学病院で産むのも、安全だと思っています。
医師や助産師がリスクを説明しないのですから、
当然ではないでしょうか?
私達は医療従事者の方々を信頼しているのですから。
しかし事故が起こると、
助産院を選ぶなんて馬鹿じゃないの!
大学病院にしとけばよかったのに!
自然分娩を希望しといて、
事故があったら全部医療のせいにされたらたまらない!
そんな罵声が医療従事者の方々からあびせられる。
助産院は医療施設ではないのですか?
「医師の指図を受けずに医療を行うことができる」
のが助産師なのにですか?
自宅で助産師の介助の下、出産するのは、
医療とみなされないのですね?
医療行為ではないので、
助産院からの救急搬送で母子の命に危険が及んでも、
医師の関知するところではないということでしょうか?
自然分娩を奨めるのは何も助産院だけではありません。
産科医のブログ
でも告発されていましたが、
助産師・医師が自然分娩にこだわりすぎての
赤ちゃんの死亡事故は多数起こっているようです。
助産師のせいで事故が起こっていると言うのなら、
なぜ事故を公にして、
母子の命を守ってくださらないのでしょうか?
事故を公表せずに、助産師だけを
非難するのは如何なものでしょうか?
それとも、助産院や助産師の問題は看護師会の管轄で、
医師は手出し、口出しはできないということでしょうか?
ですが、母乳育児を推奨する厚生労働省も看護師会も
医師の見解の下に動いているのですよね?
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」策定の構成員には、
当然、医師の方々がおられます。
助産師の利権獲得争いを野放しにして、
母子の命を危険にさらさないでいただけませんか?
「看護師内診問題」、「福島県立大野病院事件」だけが
産科医療崩壊の原因でしょうか?
24時間体制の労働の割に訴訟のリスクも高い
産科医になり手は減少し、
産科施設はどんどん閉鎖され、
残された産科医はさらに激務を強いられます。
産科医院の中には、分娩は取り止めるのに、
不妊治療は継続する所もあるようです。
苦しい治療の末に、やっと命を授かっても、
出産できる施設がなければ、意味がありません。
さらに助産院や一般産科医院からの救急母子搬送受け入れが増え、
周産期医療施設では人手が足りず、
出産にかかわる事故は多発しているようですが、
産科施設側は事故を隠そうとしますから、
医療事故訴訟は増える一方なのではないでしょうか?
正確な情報が開示されないことが、悪循環を招き、
医療界への不信感を増幅させているのではないでしょうか?
事故の情報は全く公にならっておらず、
一般市民は助産師・産科医からの情報で産科施設を選んでいるし、
都会では分娩施設の選択の余地がないのが現状のようです。
それをあたかも妊婦自身が選んだ如く
軽蔑するのは筋違いというものではないでしょうか?
いったい私達女性はどこで出産すればいいのでしょうか?
少子化が問題視されている今、
このまま産科医療が崩壊していってもいいのでしょうか?
女性が安心して子どもを産める場所がないという事は、
まさに日本の崩壊と言えます。
高名な医師の方々も、
無知な妊婦と軽蔑する人々も、
自分の命が、
母体から生まれていることをお忘れではないでしょうか?
幸運にもこの世に生を受け、
無事に生まれてきたことに思いをはせていただきたい。