− 事例から考える安全なカンガルーケアの検討 −
2008年10月に発行された
第49 回 日本母性衛生学会総会 学術集会抄録集 Vol, 9 No,3 に、
カンガルーケア実施中の児の呼吸停止事例が発表されています。
公立病院 周産期病棟 20歳代前半 初産婦 正常児 での事例で、
これも、分娩台の上でカンガルーケアを実施し、
50分後に、児が呼吸停止の状態で発見されたそうです。
「カンガルーケア中の母は児の呼吸停止に気づかなかった。」
と記載されていて、
まるで呼吸停止に気づかなかった母親が悪いかのような書き方で、
私は怒りを覚えました。
お気付きと思いますが、
厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」は一年以上も前の2007年3月に発表されています。
また、「この事例により当院ではカンガルーケアの中止も検討されたが、
カンガルーケアは母児愛着形成や母乳栄養の向上など
さまざまな研究で有効性が報告されているため、
この事例を検討し、
より安全なカンガルーケアを行うため、
マニュアルを再検討するに至った。」とも書かれています。
カンガルーケアを続行するための検討はされても、
なぜ、赤ちゃんの呼吸がとまったのか?! と疑問に思う方は、
どなたもいらっしゃらなかったのでしょうか?
論文を発表者の氏名入りでHPに掲載しておりましたら、
当該病院より、無断で掲載していると日本母性衛生学会へ問い合わせがきたそうです。
そして、2012年6月7日、メールにて、
日本母性衛生学会より、私達のHPに対して、論文の削除依頼がまいりましたので、
論文は削除いたしました。
ちなみに、日本母性衛生学会というのは、
母性衛生に関する研究、知識の普及などを目的として設立した学術団体
と、そのメールの冒頭に書いてありました。
論文の全文をご覧になりたい方は、お手数をおかけ致しますが、
第49 回 日本母性衛生学会総会 学術集会抄録集 Vol, 9 No,3 をご覧下さい。
公に発表された文書ですけれども、
一般市民が入手する事は困難かと思われますが、
助産師さんに御願いすれば、見せて頂けると思います。