事故の詳細 そして母の思い  その2(分娩)






医院に着くと、まず3階の陣痛室という部屋で待機させられました。



最初に対応してくれたのは中年の助産師さん

正直この時、やったー!と思いました。

一度マザークラスでお会いしていた人だったし,ベテランの助産師なら安心と思ったのです。

モニター装置は別の助産師さんがしたように思います(覚えていません)



そもそも助産師、看護師の区別はつかず名前も覚えてはいません。



そばに居てくれるものだと思っていましたが、

長方形のナースコールを手にとって、

「ここに置きますね、何かあったら呼んでください」

「必要なものがあったら言ってください」と言っていなくなりました。

この時、そう言われても、初めてで何が必要かわからないのに〜と思いました。

幸い、ちょうど居たママ友二人が来て、ずっと傍にいてくれて、

ビーズクッションを借りてきてくれたり、いろいろアドバイスをしてくれたりして、

とても助かりました。



私達自身が高齢なので仕方ないのですが、私の母は高齢で手助けは頼めず、

父も義母も既に他界、義父は半身不随で入院しており、

私達には手助けしてくれる人はいなかったのです。



17時過ぎ? 今回の助産師(若い)がやってきたように思います。

この人が担当なのかな?と夫と二人で不安になりましたが、他にも人はいるだろうし、

最初に応対した中年の助産師さんがいるとばかり思っていました。

まさかこの時既に、院内に助産師1名、看護師1名とは夢にも思っていなかったのです。



19時過ぎ? 若い助産師に促され、2Fの診察室へ夫と助産師に介助されて歩いて行きました。

診察台に上がった途端破水   すぐに分娩室へと言われました。

この時点で2Fは真っ暗だったそうです。

私は覚えていないのですが、夫が不審に思ったと後で聞きました。



19時半頃? 分娩室(3F)へ入りました。

夫は同じフロアーのロビーで待機していました。



この間夫は、看護師が他の赤ちゃんの世話と4Fに入院中の妊婦さんの部屋を

忙しそうに行き来しているのを見ていたそうです。



マタニティビクスの先生からは、

助産師さんに何でも言って!、何でもやってくれるし、任せとけば大丈夫だから

と言われていましたが,想像していたものとは全く違っていました。



その若い助産師1名で非常に心細いし、まったく要領を得ないのです。



・分娩台の背の位置や握るバーの位置をどこがいいかと私に聞きます。

初めてなのに、どこがいいのか、わかるわけがありません。

それで腰を浮かすなと言われるのですが、思うようにできません。 



・「ふーふーふー」と言うだけで、どうすればいいのか全く指示してくれないのです。

いついきめばいいのか,休めばいいのか、

私の方から、次は休みか,いきむのか言ってくれと言っても、

言うタイミングが遅く、全く要領を得ません。



・水を飲めるのは看護師が来た時だけでした。

たまに看護師がカーテン越しから現れるのですがほとんど居ませんでした。

この時でさえ、まさか院内に2人だけとは思ってもいませんでした。

いつもこの医院にはどれだけ人がいるのだろうかと思うくらい、

カーテンの奥から、ドアの向こうから白衣を着た人がたくさん現れていましたから。



・もうすぐ産まれるという時(ここからが長かったのですが)

   水を飲みたいと言うと「手を清潔にしたから触れない」と言って水も飲ませてもらえませんでした。

後になって、足は動かせると言うので、

私の方から水ののっているワゴンを足で動かしてくれというしまつです。



医師は分娩の最後にしか来ないと聞いていましたが、

私が高齢出産で心配だった為か、2回程来てくれました。



さすが産科医ですね

・「声を出さずにやってごらん」と言われて、そうするとうまくいきます。

・「ふーふーふー、もう一回〜、ふーふーふー、はい休み〜」

と言ってくれて非常にわかりやすいのです。

・握るバーの位置も、医師がちょっと変えただけで、腰が浮かず、とてもやりやすくなりました。



医師がいなくなる時、行かないで〜、傍にいて〜と言いたかったです。



こんな分娩でしたが、

1度も胎児の心音が下がることなく、

浩太郎は元気な産声を上げて生まれてきたのでした。



正直言って、

絶えられないほどの陣痛の痛み、分娩台でなかなか出てこないその痛み、

もうお腹を切ってくれとまで言いたい衝動にかられるくらい、

こんなにまで痛いのか!

こんなに痛いんだったら、もう二度と産みたくないと思いました。



けれど赤ちゃんの頭がちょっと出て、その後スルッと生まれ出た瞬間、

それまでの痛みを全部忘れて、

なんとも言えない、とても幸せな気持ちになりました。



また産んでもいいかなと思ったくらいです。