カンガルーケアの危険性(某HPより引用)
(看護師らいふ備忘録より引用)
看護師らいふ備忘録
2010/04/04更新 カンガルーケアの危険性
長崎県の産婦人科医会が、カンガルーケア実施の際の注意点をまとめた通達を出すそうです。
カンガルーケアは、最近多くの産科で取り入れられており、
正しく実施すれば母乳育児の推進にも有効とされていますが、
実施中の医療スタッフによる見守り体制がきちんと整っていないと、
新生児の呼吸が停止したり、痙攣を起こしたりするという危険もともなうものといわれています。
今回、通達が出されるきっかけとなったのは昨年の12月に長崎県で起こった
カンガルーケア中の新生児の呼吸停止という事故を受けたものですが、
これ以前から事故の報告はあったそうです。
新生児は体の機能がまだ十分に発達しておらず、いつ、何が起こるかわかりません。
一方、母親は新生児の容態が急変したとしても原因を見極めたり、
対処したりすることはできません。
今回のケースでは、両親に対するカンガルーケアの事前説明はなかったとのことで、
実施体制にも疑問が残ります。
乳児のうつぶせ寝についても、何件も事故が起こってから注意喚起がされたと記憶していますが、
新しく何かを取り入れるときの流れや仕組みの決定方法は、変わらないものですね。
生まれたばかりの自分の子供を胸に抱くということは、
母親にとっても新生児にとっても精神的な安らぎを与え、
その後の育児に良い影響を与えることは間違いないことだと思いますが、
安易に取り入れ、事故が起こってから対策をとるというのではなく
問題になる点を全て解決した上での実施を望みたいです。
( 看護師らいふ備忘録HPより引用)