7割以上の産科が利用の「カンガルーケア」は危険性大/厚労省の怠慢か?/長崎


2010.3.7 JC−NET



赤ちゃん誕生時、10数年前からカンガルーケアという母子早期接触が、

母乳の出が良くなるとか、スキンシップがはかれるなどの理由で、

殆どの産院や産科(70%以上で導入)で行われているという。







赤ちゃん誕生から、赤ちゃんチェック、その後のカンガルーケアまでの経過を追う。





『(@誕生)出生直後は直ちに暖かいタオルで、羊水で濡れた身体を拭き保温に努める。

可能ならば第1呼吸開始前に鼻、口の順に吸引を行い、

臍帯動脈拍動が停止する生後1分前後に臍帯を結紮する。





(Aアプガースコアチェック)娩出直後の児の状態をあらわす指標に

アプガースコアというものがあり、生後1分、および5分の値を記載する。

5分後の点数の方が胎児の神経学的な予後を反映するといわれている。



0〜3点では重症仮死、4〜7点は軽症仮死、8〜10点は正常である。

元気な新生児は出生直後から啼泣し、肌は赤みがかっている。

陣痛発来前の子宮内環境が思わしくなかった児や、分娩中の低酸素状態により

大きなストレスがかかった児は産声を上げず、肌は血の気がなく青白いことがある。

状態によっては直ちに蘇生処置が必要となるということである。





(A´silverman呼吸チェック)呼吸状態に関してはsilvermanスコアを用いた評価も行う。

silvermanスコアは2点以上で呼吸窮迫があると判定する。

アプガースコアと逆で大きいほど重症である。





(C目の検査)続いて、結膜炎防止のためcred点眼や抗菌薬の点眼を行い、





(D身体検査)身体測定を行う。児の体温、心数、呼吸数が安定したら沐浴をさせる。





(E沐浴)沐浴は、は異常徴候や低出生体重児では禁忌となる。





(Fカンガルーケア)沐浴が済んだら、カンガルーケアとして早期の母子接触を促していく。

出生体重2,000g以下であったり、異常徴候の見られる児は新生児特定集中治療室の適応となる。

逆にハイリスク児であっても異常がみられなければ正常新生児室で十分である』としている。





以上が、新生児誕生時の処方であるが、殆どの産院・産科がカンガルーケアを導入しているものの、

現在当のカンガルーケアが問題となっている。







<12月の長崎市の赤ちゃん事件>



★★長崎市の産院でも、こうしたカンガルーケアを取り入れていたが、







昨年12月、カンガルーケアをしている最中に赤ちゃんの状態が急変、

今でも自力呼吸が困難な状態が続いているという。

生後の体重は3,156g、正常に生まれた。

しかし、生まれてから1時間後、カンガルーケアを行って20分後に赤ちゃんの容体が急変、息も途切れたという。







・ @〜Dまでの手順をちゃんと踏んだのか不明なところもあるが、

生まれて40分後位からカンガルーケアが行われている。

こうした早期に母親に赤ちゃんを抱っこさせる必要性があるのか、

その必要性は立証されていないという。





・ 日本では、誕生後直ぐに母親が赤ちゃんを抱っこすること「カンガルーケア」は、

10数年前まで行われていなかった。その後導入され、赤ちゃんが、20例近く死亡したり、

集中治療室から出られないままとなっている。

そうした事実を知りながら、学会は、検討を要するとしているものの何ら注意指針を出さず、

厚労省も注意勧告や運用指針を出そうともしない。





・ 厚生省や学会は、現実を受け止め、カンガルーケアの注意勧告や運用基準を直ちに出すべきである。







医療法人 久保田産婦人科麻酔科医院院長 久保田史郎先生は、

カンガルーケアの問題点をホームページで証明している。





子宮内体温が38度、カンガルーケアでは母親の表面体温が26度〜30度位、室内温度が26度位で、

接触部分・非接触部分の温度が低く過ぎ、赤ちゃんの体温が急激に冷やされる結果、

呼吸困難に陥ると結論付けている。詳しくは次のホームページを





http://www.s-kubota.net/